100年残る本とか音楽

こんにちは。クリスマスが近くなってきましたね。雨は夜更け過ぎに雪へと変わるでしょうか。

最近、100年残るものについて考えていた。まずは本について。

100年残る本って冷静にすごいよね。いま現在で、日本のもので100年以上残っている本って言えばやっぱり明治の文豪の作品が思いつくけれど、その価値の高さはもう既にこの100年という年月が証明している気がする。

というのも、僕は本を読むのがとっても嫌いで、集中して文字を読み続ける作業が好きじゃないから、本はほとんど読まないと。そんな中でも、漱石の本を読んだときはほとんど休まず一気に読んでしまった覚えがある。こころだったり、それからだったり。

それに比べると、最近は作家がこんなにもたくさんいるのに、100年先も残っているだろうなと感じる作家や作品があるかというと、それは少し違うんじゃないかと思っている。

直木賞作品って全然好きじゃなくて、というのも、たぶんテーマがどれもそんなに重くないんだよね。面白い作品はあると思う。でも、単純にストーリーが良いだけだったりするところに終始している気がする。

一応読んだ直木賞作品はいくつかあるけれど、その中でもTUGUMIは結構印象に残っている。でも、100年残るかというと、それは難しいと思う。そして、それは他の直木賞作品でも同じだと思う。

それに対して、純文学の賞ということになっている芥川賞の作品は比較的、どの世代が読んでも面白いものが多いと思う。どの世代が読んでも面白いということは、時代に左右されず高い評価を受けることができるということ。でも、100年残るか?という疑問は依然として残る。

全く文学に詳しくないから適当に書くが、純文学の中でも村上春樹は100年残ると思う。何でなのか、定量的な判断ができないけれど、残る気がする。表現技法しかり、テーマしかり、明らかに現代文学作品に対して一線を画した作品を多く出している気がする。

100年残る作品、それはきっと未来の国語の教科書に載ってくる。僕が使っていた教科書に載っていた100年単位で読まれる作品はやっぱり、鴎外や漱石といった明治の文豪ものが多い。それ以外だと、その時代に流行った作品、もしくは小林秀雄のような論説文だった。

小林秀雄が書いた本は100年先にもある気がするが、ギリギリだろう。言葉使いがそもそも難しく、またその感性もかなり独特だと思うから、賛否両論だとは思うが、教科書には載り続けていくだろう。

本で言う、100年残る作品って、やっぱり分類分けが難しいが、小説だとやっぱり生(性)と死への苦悩をテーマにしたものだろう。こころだってそう、村上春樹作品は、どれもそう。

死の反対側にある欲望は生きることで、性への欲望につながってくる。リビドーなんて言葉があった気がするが、これをテーマにした作品こそが、時代にほとんど左右されない普遍的な感性であり、人間がいつでも表現方法に悩むことだと思う。エヴァが売れた理由も、同じ理由だと感じる。

とは言っても、共通項を見つけるのは難しい。自分は本を読むのが嫌いではあるけれど、世間知らずでは居たくない。だから100年残したいと思うような価値がある本だけは読んでおきたいと思うんだけど、どうやったら見つかるんだろう。

100年残る音楽について。

100年残る音楽というのもすごい。音楽の教科書に載っている、100年残る音楽といえばクラシック音楽がまず挙げられる。ピアノの練習をする人で、ベートーヴェンやショパンを弾いたことがない人を見つけるのは、もはや至難の業。彼らの曲に共通する100年残る価値ってなんだろうって、考えだすときりがない。

バッハに至っては、300年とかそういうレベルで残っている。まずおそらく、100年後の音楽の教科書からもいなくならないと思う。それは、開拓者であったこと、きっと音楽という人類の産物の基礎を作った人だからという理由が強そう。つまり、バッハのようなレベルになってくると作品そのものよりも、歴史的な価値をもって残っているという側面があるのだろう。

そんな中、最近の音楽で100年残るものって何だろう。パッと思いつくのはビートルズくらい。もはやそれでも50年前なわけだけれど、でもそういうこと。音楽の場合は、音楽的なセンスが卓越した人よりも開拓者が残るのかな。

だって、自分がいま好きなアーティストって何人でもいるけれど、100年後の教科書に載っているようなアーティストやバンドなんてそうそういない。今はめっちゃ好きだけど、50年後にその良さを普遍的な価値として後代に語れるかというと、そうじゃない。

100年の価値って本当にすごい。100年先にものを残すことって、本当に難しいんだなと、こういう例を挙げて考えるとつくづく思う。尋常ではない付加価値を持ったものじゃないと残らない。その時代を象徴するだけじゃなくて、いつでも人の心に強く刺さる何かを持ったもの。そんなもの、どうやったら見極められて、どうやったら認められていくんだろう、なんて考える12月でした。おわり。

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