集中力を持続させるには?「ヤバい集中力」を読んだ感想として考える
こんにちは。最近、メンタリストDaigoがおすすめしていた「ヤバい集中力」という本をkindleで買って読んだので、ネタバレにならない程度に、その本に基づいた集中力の持続方法について自分の考えをまとめてみる。
その本はこちら。kindle版の方が紙の本より1割安い。150円引き。たった150円か~~と思うけど、それでも割引は嬉しい。
まず、この本の全体的な感想を先に書くと、
説得力がすごい!
単純に、上手な文章で説得力をもたせてるんじゃなくて、科学的・統計的に裏付けされたデータを基に集中力の向上方法が書かれている。「こういうことってありますよね、これには私の経験からするとこうすれば良いのです」みたいな話は一切出てこない。
すべてが「アメリカの○○の調査では、こうすると集中力は△△%向上することがわかりました。また、この調査に人種の差が無いこともわかっています」みたいな事例で、信用度がまるで違う。ただの仕事デキるマンが書いた自慢本ではない。もはやレビュー論文に近い。このクオリティはすごい。
さて、肝心の内容ですが、要約すれば次の3つに集約されるかな。
- 理性は本能に勝てないが、だますことは出来る
- 生活リズムに気をつけよ
- スモールステップが大事
うん。この3つでだいたいまとめられる、というか、基本的には1つ目の「本能を理性でだますにはどうしたら良いか」ということが書かれている本だと言って遜色ないと思う。
理性で本能をだますには
まぁ、これはこの本のメインテーマなのだが、基本的に「本能は押さえつけるものではなく、獣を飼いならすように扱うものだ」という考え方が根底にある。だから、無理に集中させるのではなく、本能で「つい集中してしまった」という状況をどうやって作り出すかがポイントになっている。
人間が最も集中力を発揮するのは、簡単すぎる問題に対してでなく、難しすぎる問題に対してでもなく、ちょっと難しくてもう少し頭をつかえば何とかなりそうな問題に対して取り組んでいる時だという。だから、うまく目の前にある課題の難易度をその、つい集中しちゃう難易度にどうやって持っていくかが大事になる。
あとは、本能は報酬を求めている。お金じゃなくて、それは食べ物だったり、物でもなんでもいい。こういった「目の前の課題を片付けることで何か報酬が得られる」というボーナスポイントが別に存在していると、それほしさに人間は夢中になってしまうという。
これまでの話は、売れるゲームには必ず盛り込まれている要素だという。確かに考えればそうだ。何度やってもいきなり死んでしまう地獄の難易度のゲームは面白くないし、すぐにクリアできるのも面白くない。何度もゲームオーバーになるものの、少しずつ確実に進むタイプのゲームが最もハマるのだという。たしかに。
生活リズムを崩さない
集中力を高めるために何が大事かと言えば、基本的に脳の健康が大事であるということは何となく察しがつくわけだが、この本によれば食生活やカフェインをとるタイミングは集中力に十分に影響を及ぼすらしい。
睡眠時間等については細かく書かれていなかったが、食生活についてはかなり詳しく書かれていた。何なら、食生活で脳が変わる!みたいなことが書いてあった。その中でも特に、マジか!と思ったのはバターやマーガリンが脳に悪い、というところかなw
なんか脳に良い影響を及ぼす食べ物と悪い影響を及ぼす食べ物とかがリストアップされてて、良い影響の方はまぁそうかもしれないなって直感的に思えるものが多かったんだけれど、悪い影響を与える食べ物に関してはかなり意外なものがランクインしてて、非常に興味深かった。
で、その脳に良い食べ物をどれだけ食べたか、逆に悪い食べ物をどれだけ食べてしまったかみたいなものを食事日記としてつけると最高だという。これで根本的な集中力がかなり改善されるとのことで、なかなかこれは根気がないとできないなと思ったものの、やってみる価値はありそうだなと感じた。やってないけど、これを機にやってみようかな。
スモールステップが大事
そりゃそう。スモールステップが何においても大事なのは直感でもわかっている。この本では、その大事さについてちゃんと文献ベースでそれが語られている。
たとえば作業のルーティン化。朝来たら必ずこれをやる、とか、ちょっとめんどくさいことでもルーティンにしてしまえば、脳が騙されて、めんどくさい作業だと思わず習慣的にそれを拒まないようになると。課題をためて集中して片づけるのではなく、たった5分を毎日続けるとか、それくらいなら脳は疲れずにできるみたいなことが書かれている。
それと、やはりこのスモールステップに近いと思ったのは、集中力が切れそうになったとき、「あと5分だけ」を頑張ってみることが大事だという話かな。あと5分だけ、という意識は「それくらいならできそうだ」という、本能という獣を飼いならすにはうってつけの難易度設定なのだという。
ということで
すごい本だった。。なんか、全然うまく紹介できなかったし書ききれなかったので、気になる人はぜひ買って読んでみたら良いと思う。マジでおすすめの本でした。